クラシック|楽譜の通りに弾かなくてもいいですか?

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30代男性からのご質問
Q.楽譜の通りに弾かなくてもいいですか?
  弾きやすいようにしてもいいですか?

 

A.

こんにちは。ご質問ありがとうございます。
とてもシンプルな文面のご相談、すごく素直にたずねられている感じがします。
 
まず、今日のテーマである「見ること、読むこと」に
ものすごく関係が深いお話になると思います。

ご質問の「楽譜の通りに」という点がかなりお答えのポイントになります。

「楽譜の通りに」は

・音や強弱
・指使い
・テンポ

この要素のどれを指すか、で変わってきます。

まず「音や強弱」である場合
これは楽譜の通りでなくてはいけません。

クラシック音楽にアレンジは絶対にダメ、といっていいと思います。

作曲家がどのような思いで曲を作り、音譜一つ一つに込めているか、
そこを考えると、私達が何かの都合で変えることは出来ないことです。

10度、たとえばド、ソ、ミ、の三和音などは手の小さい方には
一度に音をつかむことができません。

そのような場合は仕方なく、本当に仕方なくアルペジオのように
「タララン」とバラして弾いたりはします。

確かに楽譜通りではないし、ジャーン!という和音とタララーん、
という和音では全く表現が違ってしまいますが、

それでも音をカットすることよりはずっといい対応だと思います。

強弱も同様ですがこんなエピソードも。

ある作曲家は楽譜がとても雑、何を書いているか
わからないことも多々あります。

そしてある時、どう考えてもここは盛り上がるのではないか、
という所にデクレシェンドが。

散々考えた結果、これは乱雑にかいたアクセントを後の出版社が
デクレシェンドと間違えたのでは、ということになりました。

ただし、これも憶測。
だって作曲した本人は何百年も前に亡くなっているのですから。

ですが、基本的に楽譜を信じて!?よく見て、読んで
音楽をつくってみてください。

次に「指使い」
これは楽譜通りでなくてもいいと思います。

指使いはあくまで「こう弾いたらひきやすいよ、こうしてみるのも
一つの方法」的なものと考えていいと思います。

手の大きさほど個人差のあるものはありません。
大人と子供なんておそろしいほど違う!

実際書かれている指使いは、みなさんが悩むところだったり
するのでとてもありがたいです。

どんなに練習しても弾けなかったのに、この指使いにしたら
すごく楽になった、という経験は私は山のようにあります。

ですからとてもいいアドバイスではありますね。

しっかり自分にあった奏法、それによって弾きやすくなるか
どうかを考えてみてください。

そして「テンポ」
これに関しては微妙なところもあります。

テンポは作曲家が指定して書いてある速度記号は守って
いくべきですが、それもその作曲家の考え、時代、音楽様式
などによって、現在の私達の感覚と同じかどうか
分からない場合もあります。

アレグロ、快速にという記号ですが、私達の速いは
飛行機?新幹線? 

でもモーツァルトの時代ならきっと馬車。

どのようなテンポを頭にえがいてアレグロと書いたのか、
きちんと理解することは難しいです。

最終的には「その曲の雰囲気を損なわないテンポ」を
探していくことが正しいテンポ設定ではないかと思います。

いかがでしょうか?
気持ちよく楽しく音楽ができるのが一番。
そのために楽譜は絶対に必要。

ケースバイケースで取り組んでみてくださいね。


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