幻の4本目の弦。ブリュートナー

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こんにちは、海野真理です。

今回は「幻の4本目の弦。ブリュートナー」というお話です。

まずこのお題を見られて

「4本目の弦?どういうこと?」

「ブリュートナー?それは何?」

この2つに疑問を持たれる方が多いと思います。

私も正直詳しくは知らなかったのですが、
ブリュートナーというピアノは高音部に
4本目の弦が張ってあると聞きました。

とっても高価なピアノだとのこと。

でも調律師さんに嫌われるそうです。(大変なので)

そこで少し調べてみました。

 

幻の4本目の弦。ブリュートナーのピアノをご紹介

目次

  1. ブリュートナーのピアノについて
  2. 幻の4本目の弦とは一体?
  3. 他にもある珍しいピアノをご紹介

ブリュートナーのピアノについて

ブリュートナー は、ドイツを代表するピアノメーカーのひとつで、
同年に創業したスタインウェイ・アンド・サンズとベヒシュタイン、
そしてベーゼンドルファーと並んで、世界四大ピアノメーカーと言われる。

「ブリュートナーのピアノは本当に歌う事が出来、
そしてそれはピアノにとって最高の褒め言葉である」

と書き残したのは、20世紀最高の指揮者ともいわれる
フルトヴェングラーである。[要出典]

ブリュートナーの特長の一つにアリコートシステムという
独特の弦構造がある。

通常の他社製ピアノは、1音に対して、弦が3本張られているが、
ブリュートナーのピアノは、高音部にアリコート(共鳴弦)と呼ばれる
4本目の弦が張られている。

この4本目の弦はハンマーで打たれることはなく、
共鳴させるためだけに張られており、
この共鳴によって倍音が増幅される構造である。

この4本目の弦は、3本の弦の上部に貼られ、独立した駒を経て
響板を振動させていたが、最近のモデルでは、4本が同じ高さに
一列に配置されており、豊かで純度の高い高音を実現している

(ウィキペディアより引用)

ほほう~~、なるほど!

これは素晴らしい音色がでそうだし、高価そう。

納得です。

幻の4本目の弦とは一体?

私一人が納得しても意味ないですね~~。

少し分かりやすくお話しましょう。

 
この文章に出てくる「3本の弦」と「4本の弦」
これはピアノに張ってあるピアノ線の数です。

「ド」の音を弾くと、ピアノの中ではなにが起きているかというと、
ハンマーがピアノ線を叩いて音を出しているわけです。

ドの音一つだから一つの弦ではなく、1つの音に対して
3本の弦が張ってあります。

その3本を均等にハンマーが叩くわけです。

が、このブリュートナーのピアノはその弦が4本あるのです。

ブリュートナー社製 ピアノ 4本目の弦

 
でもハンマーがこの4本を叩くのではなく、3本しか叩かない。

じゃあ4本目の弦はいらないじゃない!と思われますよね。

 
そこに秘密があるのです!

音というのは空気の振動により生まれ、伝わります。

宇宙で音がないのは、その空気がないから振動しない、
したがって無音の世界なのです。

当然空気だけでなく、木や鉄なども振動し音を伝えます。

 
ここまでお話したらもうお分かりですね。

4本目の弦はこの振動させる目的なのです。

すべては「共鳴させる」、ここに豊かな音色の秘密があるのです。

共鳴、あまり意識されないかもしれませんが、共鳴することで
響きに深みが生まれます。

 
奥行が出る、といったほうが分かりますか?

お風呂で歌うとエコーがかかって上手に聴こえる。

このエコーは「反響」「残響」と言われます。

これは共鳴ではなく、音が跳ね返っている現象です。

共鳴とはそれ自体が震えること、それもある条件といいますか、
同じ周波に反応して響く現象です。

88この鍵盤を持つピアノ、それぞれが弾いていないピアノ線も
常に共鳴して響いています。

それが4本になる鍵盤がいくつかあるとなると、
さらに共鳴して響きは豊かになる。

当然といえば当然ですね。

ブリュートナー社製 ピアノ演奏

そしてそうなればお値段ももちろん上がりますし、
調律師さんも手間ひまかかります。

もしかしたら専門的な知識や技術が必要になるかもしれませんね。

お目にかかったことも、弾いたこともないのですが、
是非いつか!と思います。

他にもある珍しいピアノをご紹介

他にも88鍵ではなく92鍵を持つピアノがあると聞いたことがあります。

ベーゼンドルファー社製 ピアノ

高音部、88こ目の鍵盤のとなりは木の部分があるのですが、
その黒い木の部分をパカッと開けると…。

そこから4この鍵盤が現れるのです。

おお~~~!!

でもそれも実際に弾くことはないそうです。

だってそんな音が書いてある楽譜はないですし、実際もう音として
判別すら難しい音域ですから。

弾かない鍵盤をつくる、ということはやはりピアノ線を張って
共鳴することを目的としているのでしょう。

そう思うといかに共鳴が大切なことかが分かります。

 
あらためて、ピアノってすごい楽器ですね~。

ひとりでこれらを操っているわけですから。

だからこそ難しくもあり、楽しくもあり、感激もするわけですね。

ありがとう、ピアノ!

 


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