なぜピアノの鍵盤は88鍵?(ピアノの仕組み)

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こんにちは、海野真理です。

今日は「なぜ、ピアノの鍵盤は88鍵?~ピアノの仕組み~」
というお話です。

ピアノを始めてすぐの生徒さん、幼児、お子様や大人の方、年齢は
さまざまですが、まずはピアノ、という楽器についてお話をします。

まずはそこから入らないと!

大人なら当然知っている、という方もいらっしゃいますが、
ピアノの場合、音は右に進めば高くなり、左にすすめば低くなる。

手をグーにして(ドラえもんにして、でもいいです)鍵盤を触りながら
耳で音の高低を実感する。

黒い鍵盤と白い鍵盤があることや、二階建てみたいになってることや、
本当に当たり前に見て知っていることを子ども向きにお話します。

実は、私はその際に、必ず「ピアノの鍵盤はいくつあるか知ってる?」
という質問をします。

大抵は無言…のお返事ですね。

「さあ、数えてみよっか!」

「うん!!」

「いち、にい、さん、しい…」

という子どものかわいい掛け声とともに低音から半音階で
一つずつ音を数えながら上がっていきます。

88、という分かりやすい数字のせいか、二回目からはきちんと
88鍵!という答えが返ってきます。ちょっと嬉しい瞬間です。

ですが、なぜ88鍵?という質問は今までなかったような気がします。

 

ピアノが88鍵になった理由

目次

  1. 鍵盤数が88鍵を超えると?
  2. 88鍵が最もピアノに適した理由
  3. ピアノよりも多い鍵盤をもつパイプオルガンについて

 

鍵盤数が88鍵を超えると?

今日のこのテーマでお話するにあたって、私も確かな答えを
知らないなあと思いました。

私の得ている知識では

「これ以上の高い低い音は、人間の耳では聴き取れないから」

ということと、

「弾く、という目的ではなく、より深い音をだすために
92鍵(だったと思います)のピアノもある。」

ということです。

 

一つ目の「聴き取れない」というのは、本当にそうだと思います。

ピアノの最低音を叩いてみて下さい。

私は日々接しているし、知っているから何の音かわかりますし、
そのように聞こえますが、

確かに何も知らずこの音だけが鳴ったら
ドレミの判別ができるでしょうか?
 

そして楽曲にそれ以上の音、それ以下の音はありませんよね。

 
そして二つ目の「92鍵のピアノ」
確かベーゼンドルファーだったような気がしますが、

低い鍵盤の横に少しだけ木の部分があるのですが、
そこがカバーになっていて、そのカバーをパカッと取ると
中に鍵盤か隠されている、といったものだったような…。

いやいや、確か増えた分の鍵盤4つは真黒に塗られていて、
存在していることをなるべく隠していたような…。

全部違っていたらごめんなさい!

 
ではなぜ弾かない鍵盤を作る必要があるのでしょうか?

 
ピアノはポーンと音を出した時、その音だけでなく、
いろいろ共鳴して弦が響いています。

それは実際に聴こえているかいないかわからなくても、
『響き』として存在します。

その共鳴のために弾かない鍵盤があり、弦が必要になります。

 
ぺたっと一色で塗った絵ではなく、印象派の絵画のように
いろいろな色で描かれた空や海のように。

カレーを作る時のちょっとした隠し味(蜂蜜やヨーグルト?)
のように(!?)。

音に深みを与えてくれるのです。

88鍵が最もピアノに適した理由

鍵盤について調べてみると、こんなお話がありました。

「イタリアのクリストフォリによって発明されたとき
54鍵しかなかったピアノは、ピアノ音楽の発展と共に、より幅広い
表現力を求める作曲家の求めに応じて、次第に音域を拡大。

1890年代には現在の88鍵・7オクターブ1/4
(2A~c5・27.5ヘルツ~4186ヘルツ*)が定着するに至ります。

人間の耳は約20ヘルツから20,000ヘルツまでの範囲の音を
聴き取ることができますが、音程として聴き分けることが
できる上限はせいぜい4000ヘルツぐらいまで。

仮に、これ以上ピアノの鍵盤数を増やして音域を拡大したとしても、
人間の耳には低音はゴロゴロという唸りに、また高音は音程感のない
耳障りなノイズとしか聞こえなくなってしまうため、
音楽的には殆ど意味をなさなくなってしまうのです。

現在も外国の一部メーカーが低音部の9鍵多い2C~c5の97鍵ピアノを
特注生産していますが、このピアノの最低音部の9鍵の弦は、
ほかの鍵を弾いたときにその弦と共鳴して豊かな響きを与えるための
もので、実際にその鍵が演奏されることはほとんどありません。」
(YAMAHA 楽器解体全書より)

おお~、なるほど!!その通りでした。

が、鍵盤は92鍵ではなかったですね。

このようにピアノを弾く人間として、ピアノのことを
一つ一つ知っていくのは楽しいです。

「どうしてあんなにいっぱいの鍵盤をたった10本の指で
あんなに弾けるの?」

小さいころからよくこう聞かれました。

が、88鍵をまさか同時に弾いているわけでもなく、
それはそれなりに出来るのですが、

あれだけ並んだ鍵盤を見ると、素直にそのように思うのでしょうね。

ピアノよりも多い鍵盤をもつパイプオルガンについて

私はあのパイプオルガンを一人で弾きこなしている
オルガニストはかなり凄い!と思いますが、オルガニストからすれば
さっきの私のように思われるのでしょう。

パイプオルガンって一体いくつ鍵盤とスイッチ?ボタン?
があるかご存知ですか?

大体4段鍵盤があるから、一弾に56鍵くらいかな、とすると…。

224鍵!!

プラス足鍵盤に両サイドのあのボタンの数。

千住観音様なみの手が必要ですね~。

パイプオルガン

オルガンにしてもピアノにしても、弾けない、弾いたことの
ない方からすれば、あの白黒がいっぱい並んだ鍵盤はすごいものです。

だからこそ訓練が必要なのですね。

一つの音しか出すことのできない単一楽器とは違う魅力があります。

さあ、頑張って10本の指を鍛えましょう!!

 


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