こんにちは、海野真理です。
今日は「なんで同じピアノなのに違う音色がするの？」
というお話です。
同じ楽器で音が違うのはなぜ？？？
目次
同じ楽器で音が違うのはなぜ？？？
先日テレビで「芸能人格付けチェック」を観ました。
ダウンタウンの浜ちゃんが司会、芸能人がいろいろなものを
目利き？して最終的に本物を見分ける能力があるか、
それによって「一流芸能人」から「映す価値なし」まで
分けられる、という人気番組です。
音楽や絵画、ワインやお肉などいろんなジャンルがあって、
いつも楽しみにしている番組です。
今回はすべて音楽に関するもの、これは全問正解でしょ！
と腕まくりをしてみました。
結果は…。
声楽だけ間違ってしまいました、残念！
でも素人さん、といいながら桐朋音大の方だったので、
ある意味これはプロ、ということで！
あとは好みだったりするから、と負け犬の遠吠えをしています。
さて、ここからが本題。
この番組ではストラディバリウスと初心者用のヴァイオリン、
といったように、良い楽器とそうでない楽器を
比べていました。
当然モノが違うわけですから、違いがあって当たり前ですよね。
では同じ楽器で音が違うのはなぜ？？？
コンクールなどで、前の人と今の人、同じピアノで
同じ課題曲を弾いているのに、
「ええ～～！！全然音が違う…。」ということがあります。
まさにこの現象です。
まず先ほどの格付けチェックでは楽器が違います。
これは当然楽器が持っている能力、演奏者の微妙な
タッチの違いなどを再現できるレベルの楽器がどうか、
そういったことから音が違ってきます。
要するに「楽器の持つ能力」ですね。
では同じ楽器で音が違う、ということは。
表現する媒体は同じ、あとはそれをどれだけ鳴らすことができるか、
演奏者のさじ加減によって良くもなり悪くもなる、
そこに音の違いが生まれてきます。
要するに「演奏家の持つ能力」ですね。
もちろん違う楽器での音の違いも、演奏者の技量が
関わってきますが、同じ楽器ほどあからさまに
分かるものはないと思います。
そしてもう一つは演奏者の「個性」
そしてもう一つは演奏者の「個性」。
機械ではない、生身の人間が演奏するわけですから、
同じ演奏はないでしょう。
その人間が違う限り、考え方も感じ方も同じではないのですから。
ぜひそれを感じて音楽を楽しんでいただけたら嬉しいです。
余談ですが、自分の楽器をいつも演奏できる、
いわゆる「持ち運び可能な楽器」を、
私達ピアニストはいつも羨ましく思います。
慣れ親しんだ、自分の表現を一番よく分かって
鳴らしてくれる楽器といつも一緒。
ピアノはそこに用意されたピアノ、一期一会！？
会場に行ってみなくては分からない
ちょっとした怖さがあります。
いいパフォーマンスがいつもできるとは限らなかったりします。
でもその中で最高の演奏ができるよう、リハ―サルから
楽器とお友達になることが必要、そして
その作業を楽しむしかないかな、と思います。
聴き手も「ああ、こんなことがあるんだなあ。」
と思って聴かれると、それはそれで楽しいかもしれませんね。
最後の余談、格付けチェックは人気番組で、今まで何回も
放映されましたが、そのつどヴァイオリンや
いろんな楽器がとりあげられました。
私、楽器に関しては一度も間違ったことないんです～～。
嬉しいことです♪
これからもいい音、いい音楽で、キラキラの感性を
育てていきたいですね！
♪音楽が楽しめる生活って素敵だな。
♪私の家のピアノもまだまだ弾いてあげられるな。
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