5０代女性からのご質問
Ｑ． しばらくピアノを弾かなかったら指が動かしにくくなりました。
最低週にどのくらいピアノを弾いたほうが良いのでしょうか。
Ａ．
こんにちは。ご質問ありがとうございます。
ご質問の「練習量」、これはピアノをお勉強する方にとって
必要不可欠な項目です。
私が小さい頃、一緒にピアノを習っていた友達がいます。
彼女もずっと頑張って高校生になるまでレッスン続けていましたが、
いろいろ忙しくなりやめてしまいました。
今でもよく会って話をしますが、私のコンサートに来てくれて感想など
聞く時に「私はすっかり手が動かなくなってしまった。ハノンですら
左右があんなに動かない…。」と嘆いていました。
ずっと一緒にやってきて、やめてしまった自分と続けている私の
「差」を痛感するそうです。
ピアノに限りらず、スポーツの世界も一緒だと思いますが、
やめてしまったらそこでジ・エンド、あっという間に衰えてしまいます。
それはピアノもスポーツも筋肉の動きを要するものだから。
筋肉は動かし続けてやっとキープ、それ以上のことをしないと
上達にはいたりません。
もちろん頑張ってきた基礎があるわけですから、しばらくの
トレーニングで元に近づくことは可能ですし、音楽は筋肉だけでは
ありませんから（精神的に成長したとか、もともとの音楽センスとか、
大切な要素は他にもたくさんあります）
すべてがゼロになるということでもありません。
ではピアノの技術向上に必要な「練習」、
どれだけやればいいのでしょう？
これは目的によっても大きく違います。
プロで演奏会を控えている、音大生で試験前という方であれば
これはもう寝ても覚めても（！？）というのはオーバーですが、
かなりの練習量です。２～３時間のレベルではないとお考えください。
アマチュアで楽しむピアノであれば楽しい範囲で。
そして欲が出て「もっと、もっと！」と思って頂ければ大変嬉しい。
その気持ちこそがピアノ上達へ必要なことだからです。
そうなったらいくらでも練習ができるし、苦ではないと思います。
そして最も大切だと私が思うことは「毎日」弾くこと。
一日１０分でもいいのです。忙しくてピアノに触れない日もあると
思いますが、ほんの５分、１０分でもいい、ここのいつも出来ない
ところだけでもいいのです。少し頑張って時間を作ってください。
この積み重ねなくしてピアノは弾けるようになりません。
そしてこの少しずつが、いつか目にみえて大きな成果となります。
これは本当です！
頑張って下さいね。心から応援いたします♪
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