コンクールのピアノはプライドの塊

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こんにちは、海野真理です。

今日は「コンクールのピアノはプライドの塊」というお話です。

 
数ある国際ピアノコンクール、コンテスタントだけでなく、
ピアノメーカーさんにとっても何年に一度の晴れ舞台です。

この権威あるコンクールで自分たちのピアノを使ってもらえる喜び、
そのためにいいピアノを作ること、これはもう一つのコンクール、
といってもいいかもしれません。

 

コンクールで選ばれるピアノメーカーとは

目次

  1. ピアノメーカーのプライドをご紹介
  2. コンクールをもっと楽しむには

ピアノメーカーのプライドをご紹介

あなたはファツィオリ、というピアノメーカーをご存知ですか?

私は知りませんでしたが、こんな興味深い記事を見ました。
(抜粋で引用させていただきます。)

 
ピアノメーカーにとっては、自社製品の素晴らしさを世に知らしめるために、
“F1マシン”であるところのピアノを最高の状態に仕立て上げ、
最高の“ピットクルー”たる調律師を送りこむ手筈を整えて
備えることになる。

彼らの目的は、1人でも多くのコンテスタントに自社ピアノを
使ってもらうこと。

そして自社ピアノを使ったコンテスタントを優勝させることが
究極のミッションとなる。

 
さて、そのスタインウェイのコンクールでの強さは、
私たちが日ごろ体験しているコンサートの場にも
反映されている。

世界の主要コンサートホールで使われるピアノのなんと98%が
スタインウェイという驚きの事実だ。

コンクール等を通じて積み上げられたピアニストたちからの信頼に
基づくもので、演奏需要の多いピアノをコンサートホールが
用意するという、重要と供給の流れから生み出された結果だ。

 
ここ数年のコンクールを見渡した中で、極めて印象的な出来事として
記憶に残るのが、2014年に行われたルービンシュタイン・コンクールだ。

20世紀を代表する大ピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタインの
名を冠したこのコンクールは、イスラエルのテルアビブを舞台に
3年に1度開催される若手ピアニストの登竜門。

参加したピアノ・メーカーは、スタインウェイとファツィオリの2社のみ。

ここで事件が起きた。

スタインウェイの圧勝と思われたが、最終審査に選ばれた6人のうち5人が
ファツィオリのピアノでファイナルに臨むことを選択したのだ。

 
このニュースはすぐに世界中に配信され、ピアノファンの間で
大きな話題となった。

これまでのコンクールでは、ほとんどのファイナリストが
スタインウェイを選択するケースが多く、他のメーカーは
いかにして食い込むかが最重要課題だっただけに、
この結果は驚き以外の何物でもない。

 
さて、そのファツィオリについて触れておきたい。

1981年に現社長であるパウロ・ファツィオリによって
創業されたファツィオリは、古い歴史を持つ伝統的な
ピアノ・メーカーの中にあって、創業者が現存する
新興ピアノ・メーカーだ。

最新テクノロジーの助けもあったとはいえ、よくぞこの短期間に
これほどのピアノを作り上げたとの驚きを禁じえない。

(東洋経済オンライン4月14日より)

 
すごい!かっこいいです!!

なんだか感動しました。

私たちピアニストは自分の技術を磨き、素晴らしい演奏が出来るよう
努力をします。

でも、演奏する楽器がその繊細なタッチ、音色を表現できない
ものだとするととてもジレンマを感じます。

ヴァイオリンのように、いつでもどこでも自分の愛器で演奏できる
ものではない分、いつも演奏会場で今日演奏するピアノの
コンディションを気にします。

ましてや自分の人生を掛けて出場するコンクールなら、
その思いはなおのことです。

その演奏者たちに選ばれるピアノ、というのは
なんと誇らしいことでしょう!

今回の題名「プライドの塊」まさにそうですね。

このファツィオリ、というピアノ、どんな音がするのでしょう。

一度弾いてみたいです!!

コンクールをもっと楽しむには

 
あなたもコンサートなどにお出かけの時、演奏者、曲目には
注目されると思うのです。

これからは、それとともに、使われている楽器、スタインウェイなのか
ヤマハなのか、はたまたファツィオリなのか!

少し気にしてみられるのもいいかもしれません。

 
ヴァイオリンリサイタルなどでは、演奏者プロフィールに
「使用楽器○○」と書いてあったりします。

ピアノは舞台に乗っている時から大きく書いてあるので分かりますから、
このホールでこのピアノ、こんな響きがするんだな、
と興味をもたれてみるのもいいかと思います。

いい音を求めるのは、演奏者、聴衆者、そしてピアノ製作者。

みんな思いは同じですから。

それらの思いが一つになったすばらしいリサイタル、楽しみたいですね!

 


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