海野先生のピアノ講座|編曲の時に気を付けていること

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こんにちは、海野真理です。

いつもたくさんの方々からご感想やご質問、
その後のピアノ状況、励ましのお言葉など
嬉しいメールをいただき、本当にありがとうございます!

その中でも「海野先生の編曲が好き」という
お声を本当にたくさんいただきまして、
これはもう最高に嬉しく、大喜びしています。
 

今日はその編曲についてお話をしたいと思います。
 

編曲の時に気を付けていること

目次

  1. 編曲する際に私がいつも一番強く思うこと
  2. 編曲時のセブンルール

 

編曲する際に私がいつも一番強く思うこと

編曲、これは元々存在する曲に手を加える、自分なりのアレンジをするということ。

もしくはピアノ曲を吹奏楽用の楽譜に、
オーケストラの曲をピアノソロに、というように
演奏形態を変えることによって必要な楽譜にしていく編曲もありますね。

1から新しく自分が作り出した曲ではなく、
この曲を作られた作曲家がすでにいらっしゃる
わけですから、私がいつも一番強く思うことは

この曲、作曲家への敬意をもって編曲すること。

「わあ、何て素敵なメロディーだろう。」
「ここはこういう和音につながるのね、私では思いつかないかも。」

など、感激することはたくさんあります。

そこを自分なり、自分流に変えさせていただく
わけですから、まずは元の曲の素晴らしさをしっかり感じて、と思っています。

そして編曲は楽しくもあり、こだわりもあり、たくさん悩むこともある。

今日は某テレビ番組の「セブンルール」、
もう言っちゃってますけど、これ風にお話してみたいと思います!
 

編曲時のセブンルール

●セブンルール その1

「なるべき原曲を同じ調で」

これはハ長調ならハ長調、ホ短調ならホ短調、ということです。

それぞれの調の持つ響きや雰囲気、色彩もあります!

これが変わってしまうことはずいぶんイメージが変わってきます。

もちろん、編曲なので雰囲気変えたくて
わざと調を変えることもありますし、やってはいけないことではありません。

そして、皆様に弾いてもらって楽しんでいただく
ことが第一目的なので、あまりにもシャープフラットが多くて
弾きにくい曲は調を換えて、シャープフラットが減るだけでやる気も出てきますから!
そこは臨機応変なのかもしれませんね。

でも私はできればそのままで、と思います。
 

●セブンルール その2

「こだわりの音は生かす」

この音があるからいい!これがなくなったら
和音が変わってしまう、そういった「キーマン」みたいな音って必ずあります。

それがあることで演奏しづらいこともありますが、
そこは省かず、他の音を調整することで弾きやすくしたいです。
 

●セブンルール その3

「リズムはシンプルかつ躍動感を持って」

ピアノは一人でメロディー和音伴奏リズムを担当します。

本来なら打楽器がやってくれるリズム、これも苦手な左手でとることが多いです。

結果、メロディーと合わない、両手になると弾けないといったお悩みが出てきます。

どうすれば難しくなく、でも本来の躍動感を残せるか、ここは最大に考えるところです。
 

●セブンルール その4

「なるべく操縦可能な音域で」

初心者ピアノさん達は楽譜を見ることや指番号、まず指を動かすことから大変です。

やらなくてはいけないことは山積み!

ですからなるべく掌の中でひける音域、肩幅より外に音が飛ばない編曲を考えます。

これ、とても弾きやすいか難しいかを決める、なかなかのポイントです。
 

●セブンルール その5

「華やかに、でも難しすぎず」

いくら弾きやすいといっても、ぜんぜんつまらない、
楽しくない、なんか違う、だと気分も下がりますよね。

やはり原曲を知っていて、その曲に憧れて
その曲に入っているので、スカスカの音では原曲と違う!になるわけです。

音は増えれば増えるだけ華やかになります。

メロディーだって、オクターブにすれば一気に豪華になります。

でもオクターブがどれだけ難しいか!

その場合は音域を考えたりして、豪華、キラキラな音にします。

これ一つで全然違います!
 

●セブンルール その6

「指番号、しっかり考える」

私もちょっと苦手、皆様もきっと苦手。。。

指番号って見たり見なかったりですが、指番号ほど
便利?お助け?本当に、魔法のように弾けるようになるものはありません。

ええ~~~!?あんなに苦労してたのは一体何だったの??と言いたくなります。

なので、しっかり考える、一回決めてももっといい指を発見したらすぐに取り入れる。

手の大きさは個人差がありますから、皆様も自分なりにアレンジもいいかと思います。

とにかく弾きやすいこと、無理がないこと、見た目が美しいこと、これに限ります。
 

●セブンルール その7

「楽しく弾こう、弾ける曲にしよう」

これが究極、一番大切なことですね!

絶対に無理、と思った憧れの曲、ちょっとでも弾けたじゃん!!

この充実感は本当に何事にも変えられません。

思わずガッツポーズ、イエス!!と言いたくなります。

これを皆様に是非とも体験していただきたい!

これにつきます。
 

楽しくなければピアノじゃない、楽しくなければ続かない。

この楽しさのお助けになれば、と思って編曲しています。
 

そして今後の展望としては、いつか原曲を弾けるようになりたい!

ここに向かって頑張っていただけると編曲冥利につきます。

さあ、ワクワク頑張りましょう!!
 

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