海野先生のピアノ講座|音のバランスを考えてみよう

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こんにちは、海野真理です。

先日、ある曲を弾いていて

どうしてもここは音がぶつかるかなぁ、少し汚いかなぁ
でもこれは両方とも必要な音だし、ちょっと不思議な和音だから
これはこれでいいんだよなぁ。
ではどうしたらきれいに弾けるかなぁ。

と悩むことがありました。

そして、

「そうだ!全部バーンと弾かないで、このベースの音に
綺麗に馴染むように、小さめな音で弾いてみよう。」

と思いました。

そしてそれを実践して耳でその全体の響きを聴いたら…

いい!とてもいい感じでした。

ペダルを踏んだまま音を重ねる時も、音がプラスになっていくので
それを計算して小さめに弾くということも、計算でありバランスですね。
 

そこで今日は「音のバランスを考えてみよう」
というお話をしようと思います。
 

音のバランスを考えてみよう

目次

  1. 曲を演奏するにあたって聞かせたい箇所
  2. メロディーの微調整の仕方
  3. 自分の出す音に耳と心を傾ける

 

曲を演奏するにあたって聞かせたい箇所

曲を演奏するにあたって、一番聞かせたい
フレーズパートというのは、やはり「メロディー」ではないかと思います。

主旋律、まさに「主」なところです。

メロディーが耳に飛び込んでくるように弾くには、左手がうるさいと難しいですし
右手もどの音が一番聞こえなくてはならないか、ということもあると思います。

どうもガチャガチャするという場合は、何気なく弾いてしまっているので
やかましくなります。

そこに気付いて調整すると、あら不思議!くらいに聴きやすい音になります。

結局バランスの問題、ぶつかる音も、馴染ませるとまるで
霧のようにエキゾチックないい響きになることもあります。
 

メロディーの微調整の仕方

ではこの微調整はどうしたらよいか。

もうほぼほぼ「」と「心」です。

?!耳と心。

なんだか抽象的ではありますね。

「耳」というのは、実際の出ている音に対してアンテナを張る、センサーを設置する。

明らかに変な音、バランス、心地よくない和音、こういったものをキャッチしてください。

これは案外簡単、だって本当に汚なかったり変だったりしますから

ピン!とくると思います。

それがわかったら「何がそうさせているのか」原因になっている音を探します。

この時、和音ならパラララ~ンと、アルペジオのように
下から弾いてみたりして、バラしてみましょう。

そうするとおそらくこれとこれ、という音が見つかります。

その次はその2つ、もしくは3つなどの音のうち、軸になっている音を探します。

これは知識が必要となるのですが、他の音と一緒に作っている和音の中にない
あきらかに、異質の音があったりしますので、これをどう馴染ませるか、と考えてみましょう。

ペダルにしっかり残して一つ一つぽろぽろ弾いてみる、
調律師の方のように耳をすませて。

「よし!この響き!」となればそのバランスは正解だと思います。

この正解にたどり着くのに必要な耳、そしてこの作業でも「心」が大切になってきます。

「ペダルは耳と心で付ける」と昔レッスンで言われたことがあります。

音のバランスもまさに同じだと思います。
 

自分の出す音に耳と心を傾ける

いい響きを感じるのは、実際の音量、バランス、響きは
もちろんなのですが、それを美しいと感じられるかどうかというのも大きいです。

そこが「心」の部分ですね。

自分の出す音に耳と心を傾ける、これは練習でもあり
もしかしたらとても贅沢で、幸せな作業かもしれません。

だって自分が一番にその音に気付いて堪能できるのですから。

「その音、本当に美しいですか?」

いつもこの言葉を頭に入れて、ピアノを弾いてみてください。

心と耳で感じてくださいね。
 

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