他の楽器と合わせたら気持ち悪い・・・

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こんにちは、ピアノ講師の海野真理です。

今日は「他の楽器と合わせたらなんだか気持ち悪い・・・」
というお話です。

ん!?どういうこと?

何で気持ち悪いの???

と思われた方もいらっしゃるかと思います。

今回の「気持ち悪い」というのは変な音楽、とか、変な音色、
ということではなく、「調和」という点での気持ち悪い、です。

たとえば、小さいころからなじみがある「合唱」。

ソプラノ、アルトに分かれて綺麗にハモったりしますし、
斉唱といって、みんなで同じパートを歌うこともあると思います。

その時に、何となくまとまらないというか、
一人一人が少し高さが違うというか…。

凄く激しく違うことを歌っているわけではないけれど、
何となく気持ち悪い感じ。

こういう体験ありませんか?

 

ピアノと他の楽器の音が合っていない!そんなときは?

目次

  1. ピアノの音が合わないときは、どうすればいい?
  2. 音は誰に合わせればいい?
  3. 環境によって、左右される音

 

ピアノの音が合わないときは、どうすればいい?

同じ「ド」を歌っても、個々が少しずつ高さが違う「ド」を
歌った結果、ピッタリ合わない、というのが種明かしです。

これは楽器でも当然あることです。

ピアノを自宅に持っていらっしゃる方はメンテナンスとして
不可欠な「調律」、新品なら半年、安定してくれば1年に
一回のペースで調律します。

だって、確実に音が狂ってくるから。

これは避けては通れないことですし、
狂った音程のピアノは本当に気持ちが悪い!

和音なんて「わぉん、わぉん」とその名の通りに
ワンワンと変な響きに聞こえる。

本当ならそれぞれの音がピッタリ合って、共鳴し合って、
美しい和音になるはずなのに…。

ピアノはピアノ線にものすごい張力がかかっているので、
ハンマーが弦を叩くうちにそれがどうしても
緩んでしまうことで音が狂います。

そして、自分ではそれを直せないので、きちんと
お勉強された専門家、調律師さんにお願いします。

 

音は誰に合わせればいい?

さて、1台のピアノでもそのようなことがあるのですが、
ピアノはいろいろな楽器と演奏することが最も多いので、
その都度、チューニングが必要です。

(※チューニング・・・正しい音程に楽器を合わせること)

「ラ~~~」とAの音を弾いて、それに管楽器や弦楽器が合わせる。

これをしないと、お互いがいかに正しい演奏をしても、
なんだが気持ち悪いの世界になります。

そして、ピアノは当然その場で高くしたり低くしたり
できませんので、基本はピアノに他の楽器が合わせます。

明らかに「このピアノ、低いでしょ!」と思っていても、
その低さに合わせます。

え~~~!と思われるかもしれませんが、お互いが合っていれば
低めのラでも高めのラでも、アンサンブルとしては
問題ないわけです。

「私はちゃんとチューナーで合わせたのよ、
 だから正しいピッチなの!」

と、かたくなに自分の高さで弾く、なんていう
演奏家は200%いません。

(※チューナー・・・音程を合わせる機器
    ピッチ・・・音程のこと)

 

環境によって、左右される音

ピアノと共演する楽器には、それぞれ特徴があって、
それによってピッチの合わせ方もいろいろです。

管楽器の場合は音を出すのに絶えず息を吹き込んでいるので、
楽器はあたたかくなってきます。

そうなると当然ピッチは上がる。

それを唇などで微妙に調節しながら演奏する、
ということもあるそうです。

弦楽器、特にヴァイオリンの場合は、ピアノと同じく
弦が張ってあり張力が発生するのですが、
ピアノに比べるととても弱い張力です。

特に1番線、E線と呼ばれる最も高い音を出す弦は
本当に繊細、演奏中に弦が切れるのもほぼこの線です。

この弦は弾いているとすぐに音が下がってきます。

弦が緩むのですね。

なので、協奏曲などで楽章の間でチューニングし直す、
ということはよくよくあることなのです。

演奏会などで、見られたことがありませんか?

弦楽器も温度や湿度に左右されることはありますが、
管楽器とはまた違う感じです。

弾いていると楽器があたたかくなることはなさそうですし。

チューニングというのは、決してそれがメインではなく、
舞台上でもちょっとこっそり行われます。

うまい方はチューニングも上手!ガシガシ弾かなくても
短時間でサッと合わせられます。

「え?もう終わったの?はやーい!」という方、
いつまでも合わない方、様々です。

でも、チューニングの合いやすい、合いにくいは
弦を張り替えたばかりとか、楽器のコンディションにも
大きく左右されるので、必ずしも時間がかかることが
上手ではない、ということではないです。

ですが、上手い人は往々にしてスマートなチューニングです。

そういえばそんなことしてたけど、
あんまり意識してみたことなかった。

何やってるのかな、と思ってた。

こんな風に感じられていたら、今度是非チューニングも
気にしてみてください。

「あ、今ぴったり合った!」

と自分でもわかるようになります。ちょっと気持ちいいです!

何だか気持ち悪い…、はちょっと悲しいですよね。

せっかくですから、弾く側も聴く側も、気持ちよい音楽になるよう、
上手にチューニングできるようになりたいものです。

 


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